仙台・近郊の新築・中古不動産情報満載!
仙台の不動産売買専門店フルハウス

お問い合せ

仙台の秋の風物詩「芋煮会」とは

みなさんは、芋煮会をご存じでしょうか。東北地方、特に宮城県や山形県にお住まいの方にとっては、幼い頃から馴染み深いかと思います。他の地域の方にとっては、「芋を煮る?」「芋煮の”会”ってどこに集まるの?」など、疑問ばかり浮かびます。今回は、芋煮会のルーツから使用する具材や味付けなどをご紹介していきます。

芋煮会とは?

芋煮会は、「河原で豚汁のようなお味噌汁を食べること」です。春のお花見と同様に、秋の紅葉シーズンの一大イベントとされています。

特に盛んに行われていたのが1980年代頃です。親睦を深めるため、学校や職場、地域での行事として盛んに行われていました。平成に入ってからは、地域おこしや企業PRの一貫で「芋煮会」の開催が多くなっています。

最近では、秋になると仙台市内の有名な広瀬川では「芋煮会」をする学生の姿が多く見受けられます。

仙台 芋煮 秋

芋煮会の開催時期は、9月中旬〜11月上旬ごろに行われます。この時期の仙台は、やませの影響で風が強く、風が冷たく感じることも多くなる季節です。また、芋煮会を開催する場所としては、川の上流、最近ではスキー場などの山で行うこともあり、肌寒く感じることも多いです。私も芋煮会に行く際に、「寒くない格好で」とよく親にいわれました。肌寒い中での「芋煮」は、格段に美味しく感じます。

仙台の気候についてはこちらの記事もお読みください。

この時期になると、東北、特に芋煮会が盛んな地域のスーパーの入口には、大型の鍋、網、薪や炭などが「芋煮会セット」としてラインアップされます。秋を感じる風物詩の一つです。

秋は、家庭の食卓に「芋煮」の登場回数が増える季節でもあります。

芋煮の歴史

芋煮会の「芋」とは、里芋を指す地域が多く、古くは江戸時代に、里芋の収穫時期に合わせ、芋煮を家庭料理として食していたようです。

芋煮のルーツは、山形県にあります。
1600年代半ば、山形県を代表する一級河川「最上川」は、舟運(しゅうん)が盛んでした。舟運とは、河川舟運ともよばれ、川や運河などで、荷物や旅客を運搬する輸送手段のことを指します。その終点である山形県中山町長崎付近が、最終荷物の取引を行う場所とされていました。当時は船が到着しても、到着などを知らせる手段がありません。そのため、荷受人が引き取りに来るまで長いこと待つ必要がありました。その待ち時間を利用して、鍋を囲んでいたという説があります。船着場の近くに、里芋の名産地があり、荷物として運搬されてきた食材などと共に鍋として食していたようです。船頭たちにとっては、旬の里芋と運搬されてきた新鮮な食材でよい酒の肴になったことでしょう。

参考サイト:農林水産省 リンク

さて、ルーツをみると、運搬されてきた旬の食材などを使用した鍋もののようです。一般的に、山形風の「芋煮」では牛肉を使用しますが、牛肉を使うようになったのは、昭和に入ってからとされています。

では次に、芋煮の具材や味について解説します。

芋煮の味付は「仙台風?」「山形風?」

東北地方のなかでも特に、芋煮が盛んな地域は、宮城県や山形県付近です。そのほか岩手県や福島県でも、地域の食材や旬の食材を使用し、地域によってバリエーションが豊富です。

最近では、レジャー施設や観光地に足を運ぶのみで、芋煮会が開催できるプランなども増えました。その際に「味付けは?」と聞かれた方も多いのではないでしょうか。

特に多いのが「仙台風」か「山形風」かといったところでしょう。「違いはなんでしょう?」と聞くと、大まかに「味噌味」か「醤油味」と説明されることが多いかと思います。それぞれの違いについて、細かく解説していきます。

仙台風芋煮の特徴

シンプルに表現すると、「味噌味」で「豚肉」を使用し、「具だくさんな芋煮」が仙台風の特徴です。

入れる具材や味付けは、家庭により異なりますが、主に秋の収穫祭の意味も込めて、旬の食材を豊富に使うことが多いでしょう。主に使用する具材としては、里芋・大根・にんじん・きのこ・こんにゃく・豚肉・しょうがなどです。体の温まる根菜類などを入れることで温かみがあり野菜の旨味が感じられるでしょう。

仙台 芋煮 秋
山形風芋煮の特徴

山形風芋煮は「醤油味」で「牛肉」を使用し、具材は仙台風と比較すると少なめです。出汁の風味が豊かな醤油味おすましのようなイメージです。
山形県内の旅館などでは、郷土料理として提供しているところが多く、米沢牛などを使用した、山形風芋煮は絶品です。

主に使用する食材は、里芋・牛肉・ネギ・きのこなどシンプルな内容です。

山形では、1989年(平成元年)に「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催されました。以来、大きい鍋でショベルカーなどを使用して具材を混ぜるといったイベントも開催されています。

秋の食材をふんだんに使用した「芋煮」は、根菜類や発酵食品も使用した料理ですので、身体にも良さそうですね!

芋煮のメインである里芋ですが、どのような栄養価があるのかもみていきましょう。

里芋(さといも)はぬめりパワーが免疫力アップ

水分以外のほとんどがでんぷんで構成されているさといもは、加熱することで消化吸収がしやすくなります。


東南アジアが原産で、古くは縄文時代から食用とされてきました。鮮度の見分け方は、皮にしっとりとしめりけがあり、皮にひび割れなどがなく丸みのあるものが良い味とされています。寒さには弱く、保存は、10度前後が適温とされています。常温が適しているため、新聞紙などで包むと、保湿されより良い状態で保存できるでしょう。

さといもはいくつかの品種があります。よくみかける品種が、土垂(とだれ)といい、多く栽培されている品種です。そのほか、丸い球形が特徴の、石川早生(いしかわわせ)や京いも(別名たけのこいも)、京野菜のえびいもなど、多くの品種が存在します。また、東北地方、特に宮城県のお正月のお雑煮に使用される、いもがら(別名、ずいき)も同じ品種に属します。

栄養価について

さといもは、カリウム(高血圧予防など)や食物繊維(腸内環境を整える)が豊富です。そのため、高血圧や生活習慣病、体脂肪が多めの方が積極的に摂取したい食品です。

さといも独特のぬめり成分には、粘膜を保護する「ムチン」と免疫力を高める「ガラクタン」が含まれています。

このように、栄養価も高い「さといも」を使用したものが芋煮です。秋の食材も豊富に使い、栄養満点です。この秋はご家族で「芋煮会」に挑戦してみてはいかがでしょうか。

仙台 芋煮 秋の味覚

フルハウスでは、季節に応じたイベントを、新築発表会と同時に開催しております。

季節のイベントは、当社webサイトにてお知らせいたします!

お家に関する情報や相談は「フルハウス」へ

わたくしたち「フルハウス」は、仙台・近郊の新築・中古不動産の物件を多数有しております。豊富な経験と知識で皆様の住宅購入のお手伝いをさせていただきます。みなさまのライフスタイルや夢に、心から寄り添うことで未来を一緒に描きます。温かく親しみやすい空間とスタッフがみなさまのお越しをお待ちしております。

住まいのコラム一覧へ戻る

0120-73-2684

営業時間 : 10:00~18:00 / 定休日 : 年末年始

ページトップへ