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「耐震」「制震」「免震」の違いとは?「耐震構造」をわかりやすく解説します

世界有数の地震大国である日本。
古くから耐震についての研究が進められている日本ですが、「耐震構造」は、どのような種類があるのでしょうか。

本記事では、現在の日本における「耐震構造」について、わかりやすく解説していきます。

はじめに

世界の中でも地震が多い国として知られている日本ですが、その理由は日本列島周辺のプレートにあります。地震は、プレートのずれにより発生するわけですが、そのプレートが4つも交差しているのが日本列島です。古来より、自然災害の多い日本ですが、地震による「耐震」に対する考え方は古く、江戸時代頃にはじまり、大正12年の関東大震災をきっかけに住宅の耐震に対する必要性が語られるようになりました、その翌年「耐震規定」と言われる、世界初の建築物に対する耐震規定が制定されました。

「耐震」「制震」「免震」の違いとは?「耐震構造」を解説

耐震構造の種類は3つ

地震が多い日本の住宅は、地震に耐えうる性能を持っていなければなりません。その耐震基準は、建築基準法によって定められています。

耐震性能を備える構造には耐震・制震・免震の3つに大別されます。各々の耐震構造の特徴について、メリットデメリットを踏まえてわかりやすく解説していきましょう。

1.耐震構造

強い柱や梁にするなど、建物自体を頑丈にして大きな地震に耐えられるようにする構造が「耐震構造」です。

構造上の特徴としては、柱と柱の間に斜めに柱を入れる筋交い(すじかい)や、鉄筋などの金属で補強をするものが多く見られます。

コスト面では、制震や免震など他の構造と比べると安価にできるため、一般的な戸建住宅やマンションで多く採用されています。

一方で、耐震構造のデメリットは、建物の強度は確保できますが、建物の揺れ自体を減少させることができません。そのため、地震などの揺れが建物内部に伝わってしまい、大きな揺れになればなる程、家具の転倒やひび割れなど建物の損傷が起きやすくなります。

「耐震」「制震」「免震」の違いとは?「耐震構造」を解説
2.制震構造とは

建物内にダンパーなどの制震装置を設置することで、建物に伝わった地震の揺れを吸収する構造が、「制震構造」です。

ダンパーとはバネやゴムのような弾性体を用いて衝撃を吸収する装置です。

車で例えるとサスペンションなどは聞いたことがあるのではないでしょうか。車の車輪、車軸部分に付いていて、地面の凸凹による衝撃を直接車体に伝わらないよう吸収する緩衝装置をイメージして頂くと分かりやすいかもしれません。

制震構造は、高層階の揺れをある程度抑える効果があり、免震構造よりも安価にできるため、高層マンションなどに多く採用されています。

ただし、揺れをある程度吸収するものの、全く揺れないわけではないので、建物内部の家具の転倒やひび割れなどの建物の損傷が起きないというものではありません。それでも耐震構造と比較すると、地震の被害を抑えられる構造といえます。

「耐震」「制震」「免震」の違いとは?「耐震構造」を解説
3.免震構造とは

建物と基礎の間に積層ゴムなどの「免震装置」を設置し、建物を地盤と切り離すことによって、地面の揺れを建物に直接伝えない構造が、「免震構造」です。

免震構造は建物に揺れを伝えないため、耐震構造や制震構造よりも建物の損傷が起きにくく、建物内部の家具の転倒など室内の被害も大幅に軽減できます。

ただし、コストが非常に高く、戸建住宅ではなかなか採用されにくいといえます。また地盤が弱かったり、液状化の恐れがあったりする地盤の場合は免振効果が期待できないこともあります。

それぞれ、どの構造もメリットデメリットとコスト面での特徴がありますので、建物の用途と予算などを考慮していく必要があります。

「耐震」「制震」「免震」の違いとは?「耐震構造」を解説

耐震基準の改正

冒頭でも触れましたが、耐震性能の向上は大きな地震をきっかけに発展してきた歴史があります。

近年では1978年の宮城県沖地震で多くの建物が倒壊したことを受け、1981年に建築基準法の耐震基準が改正されました。

耐震基準には住宅性能表示の耐震等級があり、等級1は「数百年に一度程度発生する地震力に対して倒壊・崩壊しない程度」という建築基準法の耐震強度と同程度、等級2は建築基準法の耐震強度の1.25倍、等級3は1.5倍と定められています。

因みに、長期優良住宅と呼ばれる建物は、耐震等級2以上の耐震性があるものとされています。

「耐震」「制震」「免震」の違いとは?「耐震構造」を解説

「新耐震基準」を確認しましょう

特に中古住宅を購入する際は、建築年数により「耐震基準」の確認をしましょう。例えば、フラット35などの住宅ローンを利用する場合に技術基準の項目の一つに、新耐震基準であることがあげられています。ご自身の資金計画にまで影響しかねませんので、確認が必要になりますね。

耐震基準は1981年に建築基準法で改正され、その年の6月1日以降に建てられた建物は新耐震基準を満たしていますが、それ以前は旧耐震基準で建てられていることに注意が必要です。中古住宅を購入する際は、新旧の耐震基準も確認したいですね。

住宅の耐震性能を確保する構造には、建物自体を強固にして揺れに耐える耐震構造、揺れを吸収する装置を用いる制震構造、免震装置で建物から揺れを切り離す免震構造の3つがあります。それぞれの特徴を理解して、ご自宅の購入や買い替えなどに活かしていきましょう。

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